脚質別騎乗法  

 


  1.
逃げ

     出ムチは5連打くらいします。
     そして、コース長の45%の位置で叩ききるようにムチを打ちます。
     後はムチゲージの「疲れ大」の文字の「大」の真ん中のところで
     繰り返しムチを打つだけです。
     ムチの最も効くのはコース長の20%〜40%付近の区間です。
     このため、長距離では出ムチを控えめにして20%地点までに2/3以上ムチをため、
     20%地点から打ち始める方法が有効となります。
     また、長距離では二の脚ポイントが先行よりも前にあるため、より前で競馬できる分
     有利となります。このため、長距離では最強の脚質です。
     さらに、中山2500では二の脚ポイントが若干前にずれているため、長く2の脚を使え、
     ますます有利です。


  2.
先行

     最初は逃げのように打ちますが、うち切ってしまわないで残しておきます。
     後で二の脚が使えるポイントがありますので、そこまでにムチを半分くらい
     までには回復しておきます。
     一応、コース長の30%地点までにムチを2/3以上ためると、溜逃げ判定されると
     言われてます。
     二の脚ポイントは、コース全長の40%〜60%付近の区間です。
     逃げにも言えることですが、コース形状や坂の有無で若干ポイントが前後します。
     特に東京2400は100M以上前にずれるので注意しましょう。
     あとは、叩ききってしまって「大」の字うちです。

     ただし、1200Mのレースだけは、最初から残り700くらいまでで
     全て叩ききってしまってよいです。
     また、京都3000/3200は、二の脚を使った後、1コーナー〜2コーナーで
     少し抑え、直線で再び叩き、差しの脚色を鈍らせるのもよいです。


  3.
差し

     距離によって戦法が全く異なります。

     1200〜1600:
        出ムチを2・3発くれてやった後は、しばらく様子を見ます。
        すると、じわじわ中に寄っていくはずです。
        ここで内側に馬がいると寄っていきませんので、ムチを叩くなり
        抑えるなりして、なるべく内に馬がいないところを走るようにします。
        このへんが駆け引きで、ムチを叩きすぎると、差しのポイントまでに
        回復しきれませんし、抑えて後ろに下げても、短距離のレースでは
        不利になるのは目に見えています。
        そのため、外枠だった場合、そのまま外を走らされることも仕方ありません。
        差しの最後の仕掛けは残り55%の所です。
         1200→残り650・・・1400,1600→残り750
        でいいと思います。

     1800〜2500:
        まずは、出ムチを叩きまくって、他の差しより前に出てインを取ることを
        目標とします。
        完全に先頭に立ってしまえば、かなり有利になります。
        どこまで叩くか・・・このへんは駆け引きです。
        叩きすぎると、当然後が辛いです。
        で、コーナーなどを利用して抑えボタンで回復します。
        コーナーだけでは回復しきれないはずなので、直線に入ってからも
        押さえていく訳ですが、ここでもなるべく他の差し馬に前に出られない
        ように考えないといけません。
        これも駆け引きです。

        2500のレースでは、残り1200付近から仕掛けて前を捲っていきます。
        東京2400は残り1000付近となります。
        2000のレースでは残り950から。2200では残り1000からです。

        コーナーに入ったら、どっかで回復して残り600の時点では3/4ムチが
        残ってる状態にしておいて、また叩きはじめます。
        残り1000以下から仕掛ける場合は、ムチのを叩くテンポを遅らせて、
        抑えずに最後まで叩ききる方が賢明です。

        ただし、大逃げしている馬がいない場合や、自分が先頭にたっている場合など
        仕掛けをできるだけ遅らせた方がよい場合もあります。
        他の差し馬がどう動くかによります。これも駆け引き。 
        これが「捲り差し」と言われるものです。
        (1800のレースは普通に残り800から叩いてよいです)

     1700:
        1800とほぼ同じ。出ムチの量を少なくします。

     3000・3200:
        差しが強い距離です。
        上記の方法と基本的には同じです。
        ただ、3000の場合残り1350、3200なら残り1500から
        ムチが効くので、たとえ大逃げされても、これで一気に追いつけます。
        後はコーナーで回復して、また追い込むだけです。


  4.
追い込み

     差しの伸びるポイントを少し後ろにずらしたような感じです。
     だいたい残り45%から伸びます。
     基本的には差しと同様ですが、最後の直線が勝負のカギです。
     無駄ムチを使うと、最後の直線の末脚が鈍りますので注意しましょう。


  5.
自在

     未解明・・・